mの本棚

その辺のOLが本にまつわることを書いてます。

自分の人生に影響を与えた本。

あなたの人生に影響を与えた本は何ですか。

そう聞かれたら、私はきっとこの本をあげる。

舟を編む三浦しをん

高校生の時、初めは映画だったような気がする。そして本も読んだ。

"ことば"の面白さに魅了された。

この本は、辞書を編纂(へんさん)する物語である。辞書を作る過程において、言葉を深く深く考える。

言葉がどのように使われているか、用例採集をする様子が作中に何度も描かれる。これが何とも私の好奇心をくすぐり、自分で用例採集をしてみたことがある。

用例採集をしてみると、意外と知らない言葉で世の中は溢れていた。そして、聞きなれない単語を辞書で引くと、載っていない言葉もたくさんある。そんな新語に出会えると、鼻が高くなる思いがした。

この本を読んで、言葉って面白いなと思った私は、大学では言語学が学べる学科に進んだ。

辞書を編纂する仕事も憧れはあった。が、今は全く違う仕事についている。それでも、言葉って面白いなって思う瞬間は多々ある。

自分の進路、興味に大きく関わったこの本。小さくとも、確かに私の人生に影響を与えている。

皆さんの人生に影響を与えた本は何ですか。