初の原田マハさんだった。周りにファンが多くずっと気になってた一冊。
衝撃。
その一言に尽きる。
結構いろんな本を読んできたと思っていたけど、こんなに心にまっすぐ言葉が届く本は初めて出会った。
結婚式のスピーチから物語は始まる。
スピーチって、話す時は一所懸命で頭真っ白だけど、聞く時は眠気を堪えるのに必死ですよね。
それが、話し方、構成、言葉のチョイス、ちょっと変えるだけできちんと相手に届く言葉に変わる。
そんな言葉の可能性と、重さと、尊さと、偉大さが詰まった一冊だった。
作中にはたくさんのスピーチが出てきて、実際に聞いているかのような感覚になるから不思議だ。
好きな言葉はたくさんあったけど、1番残っているのは、
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。
という言葉。しんどい時に思い出したい言葉。
アメリカの大統領戦はスピーチがとても話題になる。日本の選挙は全くそんなことがない。言葉にどれだけ重きを置いているか、言葉の力をどれだけ知っているか、その違いが顕著に表れている。
あーーちゃんと大統領戦のスピーチ聞きたいな。オバマさんから聞いてみよう。
紛れもなく出会って良かった一冊になった。
ところで、原田マハさんって何者??
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